子どもが産まれたことをきっかけに東京都から神奈川県二宮町に移住。家事と育児で殺伐とした日々から、移住をきっかけにゆとりが持てる生活に。二宮町コミュニティとの交流により子どもは人見知りを克服。
二宮町に移住したきっかけを教えてください。
子どもが産まれる前は東京で暮らし、共働きでバリバリと仕事をし、お互いに人生を謳歌していたのですが、子どもが産まれたことをきっかけにその生活に違和感を感じ移住をしました。
その違和感は具体的にどのようなものだったですか?
東京で生活をしている時、夫は仕事で毎晩遅い帰宅でした。私は息子が保育園に入れなかったのでずっと二人きり。いわゆるワンオペ状態で、毎日が同じ繰り返しで忙殺され、1日があっという間に過ぎていました。
一度きりの人生、小さい子どものいる生活って一瞬なのに、このままの生活を続けると必ず後悔すると思い移住を決めました。
二宮町に移住してみていかがですか?
今までは生活することだけで精一杯だったのですが、気持ちにゆとりができました。二宮町には温かい人柄の方が多くて、そのコミュニティの中にいるとほんわかした生活がおくれるということも大きいのだと思います。東京に住んでいた時の生活よりも丁寧に、身の丈にあった暮らしができていると感じていますし、子どもにも変化がありました。
お子さんにはどのような変化はあったのですか?
元々は人見知りだったのですが、移住してからは気さくに近所の方とも会話ができるようになりました。実は子どもの人見知りには私にも原因がありまして、東京に住んでいるときは「知らない人と話してはダメ」とよく注意をしていました。
しかし、二宮町は町全体がコミュニティになっていて、みんなで支え合おう、子どもを地域で育ていこうという雰囲気があり安心できる人間関係があります。例えば東京に住んでいた時は、「ガチャ」と玄関を出るタイミングが一緒だと気まずかったのですが、ここでは「うちでとれた野菜をあげるよ」といった会話が日常的にされていて、このような人と人との温かい距離感が子どもにもとてもよい影響を与えています。
二宮町のおすすめコミュニティはありますか?
最近、「二宮農園」という自然農法の畑に参加しています。そこではさまざまな年代の方が野菜づくりのために集まっています。自分たちで安心安全な野菜をゼロから育てて食べるという体験も面白いのですが、そこで出会う地域の方々から貴重な地元の情報が聞けるのも楽しいです。